【悲報】7割が不満を持ってる!?理学療法士の給料事情
どうもリハペンです
理学療法士っていくらもらえるの??
という疑問を持ってる方。こんなイメージ持ってませんか?
「医療職だから高収入!」
「医療だったら将来も安泰!!」
今理学療法士を目指そうと頑張っている方や、もし今理学療法士の彼氏・彼女と結婚を考えている方がいたら申し訳ありません
・・・はっきり言いましょう。これらのイメージ
完全に間違っています!!(異論は受け付けますww)
もちろん、中には本当に努力して高収入を得ている先生方もたくさんいらっしゃいます
そもそも、給料が高いか低いかは個人の価値観があるので
お前がそう思ってるだけだろ・・・・って方もいますよね?
では、実際のところ他の理学療法士がどう感じているか見てみましょう!!
約7割が「不満」を感じている現実!!
こちらをご覧ください!

これは先日、僕がtwitterで理学療法士の方に対して行った
「現在の給料(副業除く)に満足していますか?」
という内容のアンケートに対しての結果を集計したものです
54名の理学療法士の方から返答をいただきました(ご協力くださったみなさん、ありがとうございます!)
するとなんと、約7割の理学療法士が「不満がある」と答えているのです
以前、こちらの記事で理学療法士の平均年収についてお伝えしました
(ちなみに、僕の実際の給料もこちらで公開してます)
その中で、理学療法士の平均年収は409万円とお伝えしてます
もちろん価値観は人それぞれですが、この平均年収だけ見ると高くはないものの、特別低いとも言えないと思います。
なのになぜ、こんなにもアンケート結果が偏るのか?
僕なりにその理由をまとめました
その結果、おそらく大きく分けて次のことが考えられます
・労力に見合っていない ※重要※
・昇給がない(役職に就けない)
・未だにサービス残業が多い
では、一つずつ詳しく解説していきます
労力に見あっていない
おそらく多くの方が抱えている不満の理由がこれだと思います
たしかに先ほども言ったように理学療法士の平均年収は決して安くはありません
・・・が、それは収入だけを見た場合です
実際に理学療法士になるまでに、いったいどれくらいの費用と時間がかかるのでしょうか?
専門学校を例にして見てみましょう!
期間:3~4年
入学金:5~60万円
学費:100~120万円/年
ザックリですがこんな感じです
最短ルートである3年制の専門学校を例にしても、実に3年の時間と400万以上のお金がかかっています
これだけの時間とお金を費やしていることを考えると、たしかに409万円という年収では割に合わない気がしますよね
勉強するほど損をする??
給料が少ないなら、たくさん勉強して技術を磨いて、給料を多くもらえるように努力しよう!!
と思った方もいるかもしれません
しかし後述しますが、残念ながら理学療法士は技術があるから給料が上がるという施設はほぼ存在しません
しかも知識を深めようとすれば各地で開かれる勉強会や講習会に積極的に参加する必要がありますが、この参加費がまた高い!!
安いものでも数千円
高いものになると1回数万円の勉強会も存在します
それだけ勉強にお金を使ってもその分給料があがらないのでは、モチベーションもあがりません
給料が上がらないどころか勉強会費の分損する可能性すらあるのです
これも、労力に見あっていないといえる理由の一つです
昇給がない(役職につけない)
これも、大きな要因のひとつだと思います
ここで、医療ではない一般の企業を例に挙げてみましょう

それなりの規模の企業であれば、大勢の平社員の上に班長、係長、課長、部長など、どんどん上の役職があります
そして役職が上がるごとに、給料も大幅に上がることが多いです
しかも、いまだに日本は年功序列の風習が強いですから、真面目に仕事をしていれば長年勤めていればある程度の役職につけることが多いでしょう
しかし、理学療法士などのリハ職の場合はどうでしょう

学生の方はイメージがつきにくいと思いますが、だいたいの施設では「理学療法科」という部署があり、そこに一人、「部署長」の様な管理職がいて、あとは全員平社員ということが多いです
たとえ何十人も理学療法士がいる病院でも、「部署長」の下に数人「主任」と呼ばれるような役職があるくらいでしょうか
役職についていない療法士は、もちろん経験年数によって若干の優劣はあるものの、役職は変わらないわけですから給料も大きな違いはありません
20代の新米療法士と30代後半の中堅療法士の給料がほぼ同じでは、そりゃ納得いきませんよね
新人で入ったころは、年齢の割には高収入なのでかなりうれしいのですが、何年も努めているうちに給料が上がらない現実に気づいて転職を考える理学療法士も多いです
未だにサービス残業が多い
これは施設によると思いますが、まだまだ多いように感じます
よく聞くサービス残業の例が
1.朝早く出勤しての事前の情報収集
2.業務終了後のカルテ記入
3.部署で行う反強制の「勉強会」
とかですかね
1と2に関しては「業務時間内にやれないのが悪い」といわれてしまえばそれまでですが、できなかったからサービス残業・・・というのも横暴な気がします
特に問題なのは3で、これに悩まされている新人は多いのではないでしょうか

強制じゃないから

あ、じゃあ失礼します
と言って帰れるわけありません
・・・中にはそれでも堂々と帰れる鉄のメンタルを持った新人もいますが、おかしなことにそうやって帰ると先輩に目を付けられたりするんですよね
正直、これは日本人の悪しき風習に他なりません!
もし、この記事を読んでいただいている管理職の方がいて、そこでこのような風習があるのであれば
お願いします!すぐに撤廃してください!(土下座)

ちなみに、僕の職場はクリーンで、残業ほぼ0で帰れます!!
ほんとにありがたい!!
じゃあ、どうすればいい?
ここまで、理学療法士の給料に対するネガティブなことばかりを紹介してきました
じゃあ結局のところ、不満があっても我慢するしかないの?
と思った方の為に、いくつか対策をご紹介します
・講習会や勉強会を開催する、書籍を出す
・役職につきやすい職場をねらう
・副業する
・理学療法士になるのをやめる!(転職する)
講習会や勉強会を開催する、書籍を出す
「理学療法士としてお金を稼ぐ」という点では、おそらくこれが一番利益が上がる方法だと思われます
実際、有名な理学療法士の先生方は年に何十回も講演をされていたり、書籍を出されたりしています
もちろん、お金目的の方ばかりではないでしょうが、かなり利益は出ているはずです
しかし、カンの良い方はお気づきでしょう・・・
そもそも、それができるまでの労力が半端ない!!
こういった先生方は、それこそ血のにじむような努力をされ、プライベートも勉強に費やしてその成果にお金がついてきているのです!
なのでもちろん、数年やそこらでこれを達成するのは非常に困難ですし、この記事を読んでくださっている大多数の方には現実的ではないと思います
役職につきやすい現場を狙う
これは、前の方法に比べればいくらか現実的かと思われます
先に書いた通り、理学療法士の給料が上がりにくい原因の一つは役職に就けいないことです
だったら、最初から役職につきやすい職場を探すのって良いと思いませんか?
具体的には
・スタッフが少ない(クリニック等)
・新規開業の施設
・「スタッフ急募!!」みたいな広告
こんなかんじでしょうか?
ですが、この方法にはけっこうリスクがあります
そもそも、スタッフが少ない職場・・・てどんな場所か想像してみてください
元から採用枠が少ないならしょうがないですが、そうではないにも関わらずスタッフが少ないということは、なにか原因がありそうですよね・・・?
新規開業の施設を狙うのも手ですが、これは新卒の方には荷が重すぎます
たまに「PT1名のみ採用」で、いきなり部署長・・・みたいな職場をありますが、そこに就職して一体誰に業務を教わるんでしょう??
なのでこの方法を考えている方は職場の下調べや、将来のことも見据えたうえで検討してください

やはり新卒の方は、教育体制の整っているところに行くほうが大事ですよ!
副業する
すぐ始められる、という点で言えばこれが現実的でしょう
実際、何かしらの副業をしている理学療法士の方は結構いると思います
ただ、ここで注意しなければいけないのが
そもそも、職場で副業が禁止されていないか??という点です
就業規則に副業禁止の旨が書かれているにも関わらず、無断で副業を行っているのがばれた場合、最悪、懲戒解雇・・・となる可能性もあります
簡単に就業規則が見れない場合やよくわからない場合は、思い切って上司に確認してみましょう!
ばれるかもしれないとビクビクしながらやるよりも、しっかり許可をとってからの方が精神的にも安心です!!
じゃあどんな副業をやればいいのか・・・ということは、この記事では詳しく触れないでおきますが、もしやるのであれば在宅でできるものや、本業に支障をきたさないものにしましょう
ちなみに・・・
よく、「副業の収入が20万円以下なら確定申告不要だからばれない!」という話がありますが
あれは所得税の話で、住民税の申告は絶対に必要です!
そして、この住民税の申告により、可能性は低いですが職場にばれることはありえます!
なので、絶対に無断での副業はやらないようにしましょうね!
理学療法士になるのを辞める(転職する)
実も蓋もないことを言うようですが、これは重要なことなんです
もしこれらの情報を知って
この労力でこの給料では耐えられない
将来に不安を感じる
と思った方は、素直に違う道を探すべきです!
もし現在大学や専門学校に通っているとしても、今後50年~60年のことを考えるのならリタイアも検討して良いと思います
世の中お金がすべてではありませんが、お金がないとできないことは山ほどあります
理学療法士は素晴らしい仕事ですが、自分に合わないということがわかっているのに我慢してやる必要はありません
先の見えない道をずっと進むよりも、思い切って方向転換することは立派な手段だとおもいますよ!
まとめ
いろいろ書きましたが、ここまでをまとめると
・理学療法士の給料は安くはないが、労力に見合っているとは言えない
・一気に収入を増やそうと思ったら役職についたり、副業をする必要がある
・自分にはできないと思ったら、素直に他の仕事を考えるのも大切
今回は、けっこうネガティブな内容が多くなってしまいました
しかし、実際に仕事を始める前にこういった面もしっかり把握しているのは非常に重要でです
どんな仕事でも、おそらく100%満足できることはありません
大切なのは、自分が仕事に何を求めるか
そして
その仕事を好きになれるかだと思います
自分で考えるだけでなく、家族や信頼できる知人にも相談しながら、しっかりと自分の将来を考えましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回更新をお楽しみに!!